初音は月に一度行く居酒屋で雪灯り、という日本酒に目をとめた。そこに偶然幼馴染である栗村勇作がやって来た。勇作は栗村酒造という造り酒屋の息子であったが、両親の死によって蔵はなくなっていた。彼は大学を卒業後、酒造メーカーで働いていたが杜氏になり、自分の蔵を持つことになった。そこで作られていたのが雪灯…