白虎の精を身体に取りこんだ小娘の一人語り。一家を惨殺されて呆然とする私を拾ったのはとある貴族の若様。ほぼ一目ぼれの成り行きで若様と婚約は本当に幸運だわ。それから周りの婚約とか出産とかほんわかムードの中、私は他の貴族に養女に出された。それは追手から私を隠すため。誰かが私を探しているの。でも身分と名前…