桐壺帝の第一皇女、弓術と漢詩の才に恵まれた「一矢の宮」。女性ながら帝位を志す彼女と、その気高くも美しい眼差しに翻弄された男達の、儚くも貴い物語。
“人々はやがて、
弓術と漢詩に鋭い才覚を示し、
玲瓏と光輝く美貌を備えられた皇女様を、
こうお呼び申し上げるようになりました。
『一矢(ひとや)の宮』