カラスとひつじの恋模様⭐︎

作者おもち

 一般人の会社員である平凡な白楽鳴とひょんなことから出会ってしまったイケメンの烏丸壮。

 推しに恋して私生活をエンジョイしている鳴は壮のアプローチになびくことはなく……

それでも運命は二人を離さない。

 カラスはひつじを追いかけて、ひつじは推しを追いかける。

 ーーさあ、誰が駆け引きの勝…



 ひつじは恋をしていました。



 それは自分が元気になる素敵な恋でした。



 そんなひつじにカラスはニンマリと笑みを浮かべます。



 カラスがどんなに揶揄ってもひつじは見えていません。




 そのうちカラスはまっすぐな想いを向けるひつじに惹かれました。




 そして、手に入れたいと思うのです。



 そんなこと、叶うわけないのに。



 だって、カラスとひつじは住む世界が違うのだから。






 空からカラスはひつじを見下ろして、その笑顔をみて、そっと呟きます。








 ーー俺を、選んでよ……と。