人の命が尽きると腐敗するでも、骨になるでもなく、命呼執《みこと》と呼ばれる本になる世界──。

主人公の男子高校生、維久《いく》は燈華《とうか》という男の子と、燈華の双子の妹、煌華《おうか》と共に児童養護施設で育った。
しかし、燈華は中学の時に引き取り手が見つかり、施設を退所した。
ある春の終わり…

花浜匙(スターチス)

…永遠に変わらない愛


麝香連理草(スイートピー)

… 門出、別離、優しい思い出、永遠の喜び


衝羽根朝顔(ペチュニア)

… あなたと一緒なら心がやわらぐ


向日葵

… 憧れ、情熱、あなただけを見つめる


紫苑

… 君を忘れない、遠くにある人を思う、追憶


百日草(ジニア)

… 幸福、遠い友を思う、いつまでも変わらぬ心


帝王貝細工(ヘリクリサム)

… 永遠の思い出、記憶