小学校三年の頃から描いてきたオリジナルのキャラクター湊くんと現実を共にするなんて、この時は思いもしなかった。
学校から帰ってくると、目の前にはとても好みの男性がいた。
まるで、幼い頃からずっと描き続けてきたオリジナルのキャラクター、湊(みなと)くんにそっくりの色白で美しい男性。
「ーーで、俺へ向けてくれてた恋心が最近違うヤツに向いてるよね?」
こんなの、
知らない。
私が知ってる湊くんじゃない……