プロローグ
〈あなた、まだここにいたの?笑〉
〈ギフト無しのあなたはここにいる価値はないのよ?笑〉
そうクスクスと笑いながら
1人の少女に言い放った。
少女は泣くのを堪え、
その場を必死に耐えようとしていた。
この少女は神の加護…
いわゆるギフトを持っていないのだ。
少女は神の両親に生まれながら
ギフト持ちではないとわかった時
両親以外の神の子からいじめられていた。
少女は唯一守ってくれた両親から
『あなたにギフトはあるから信じ続けて…』
と、言われていたのを少女は信じていた。
けど、ギフト無しの子は
15の時に天界を降りるという規則があった。
そんな日々が続き…
天界を降りる日が来てしまった。
両親とはなればなれになる少女は大号泣したが、規則を守らなければ死ぬしかないのだ。
少女は意を決して人間界に降りた。
_これはギフトなしと疎まれていた少女が
人間界に降り、絆や愛を知る物語。