嘗て星に祈る国レガーレで暮らしていたシトナは母が亡くなり孤児院で暮らすことに。人と関わることの少なかったシトナは不安と疑念を抱えながらもレガーレ行きの馬車に揺られていく。貴方は魔法があればきっと大丈夫。そう母の言葉を信じて。
星は私たちを見つめている。
キラキラと輝く星空に私たちは何を願うのだろう。
揺れる馬車の中で肺の空気の冷たさに包まれながら、私はゆっくりと目を閉じた。