喫茶『金鎖亭《きんぐさりてい》』の夜に

作者雨車依茉

それは、何処にでも在って、何処にも無い。
昼と夜、光と闇ーーその間(あわい)の時間にだけ姿を現す不思議な店。
そこを訪れた客達は一体何を見、何を得るのか。
あなたも、その目で確かめてみませんか?

……今夜もほら、金鎖の灯りに誘われて、また一人迷えるお客様がやって来た様です。