口の悪い護衛騎士においては

作者一重梅

普段は丁寧な口調なのに時々それは乱れる。
「……無防備すぎじゃねえの、お嬢様」
その瞬間がわたしの心臓を掻き乱す。














「………お嬢様」



丁寧な口調のくせに、



「ーー俺に堕ちろよ」



時々そうやって本音を曝け出してわたしを掻き乱す