全て無くした私を知っている貴方を私は知らない。



『…誰?』



そんな私の一言から始まった。



目が覚めて一番最初に目に付いたのは



貴方の綺麗な黒の目と髪だった。





『僕が、分からないの…?』




そう悲しそうに呟いたのも覚えてる。




見られてる





私は一体何者で、誰なのか。



貴方は私の何なのか。