過去のトラウマから一切笑わなくなった倉橋侑子は、悩んでいた。5月中旬という微妙な時期に関西から転校してきた男、坂本侑に。隣の席から何かと話しかけてくるのだった。
もう一度。きみの笑う顔が、見てみたい。