復讐と贖罪の果てに【完】

作者こいなだ陽日

偽りの告白だとわかっていたのに、相手を好きになってしまったエリーヌ。復讐と贖罪の果てにたどり着いたのは……!?

「俺もすべてを捨てないと、

君は手に入らないと思った。

だから……捨ててきたよ、全部」



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遊び人の祖父を持つエリーヌ。


一目惚れしたと告白してきた男性の母親は、かつて祖父が遊び捨てた女性だった。


エリーヌは母親の復讐のために彼が近づいてきたことを知りながら、告白を受け入れる。


祖父が家庭を壊したことへの贖罪の気持ちもあれど、彼の復讐はエリーヌにとっても都合のいいものだった。


だが、偽りの恋人として彼と過ごすうちに、どんどん惹かれていく。


そして、お腹に新しい命が宿ったとき……エリーヌは姿を消した。