「俺もすべてを捨てないと、
君は手に入らないと思った。
だから……捨ててきたよ、全部」
遊び人の祖父を持つエリーヌ。
一目惚れしたと告白してきた男性の母親は、かつて祖父が遊び捨てた女性だった。
エリーヌは母親の復讐のために彼が近づいてきたことを知りながら、告白を受け入れる。
祖父が家庭を壊したことへの贖罪の気持ちもあれど、彼の復讐はエリーヌにとっても都合のいいものだった。
だが、偽りの恋人として彼と過ごすうちに、どんどん惹かれていく。
そして、お腹に新しい命が宿ったとき……エリーヌは姿を消した。