生まれ持った才能を恨むことしか出来ない啓
彼を愛し、人並外れたことしか出来ない遥香
はっきりとした物言いで人を傷つけることしか出来ないと諦めていた涼香
空回りしかなく人を傷つけるのを恐れることしか出来ない純平
オトナとゆうものをよく知らないままオトナになってしまった彼らの前に現れた朱梨
「俺は…どうすれば…」
戸惑う啓
「ごめんなさい、あなたを傷つけることしか出来ないみたい」
静かに泣き出す遥香
「言葉で傷つけない方法を知りたい」
前に進もうとする涼香
「遥香…僕は間違っていたようだ」
自分がわからなくなる純平
「私はダレヲシンジレバイイノ」
静かに壊れ出す朱梨