独林檎はいかが?

作者



白雪姫?

いえいえ、私は村人Aです。



一つの小さな村に7人の小人と村一番の美女”白雪姫”がおりました。


そんなある日、白雪姫の前に1人の女が現れました。


その女はこう言いました。




「お嬢さん、林檎はいかが?」



________ぱたんっ




「馬鹿よねぇ、警戒もしないで見ず知らずの女から林檎をもらうだなんて。」




誰もがこの”物語り”を読んだら、白雪姫になりたいと思うだろう。


でも、あたしだったらこんなお馬鹿ちゃんより面倒な事に巻き込まれず、ただこの物語りの結末を見守る村人Aになりたい。



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