〝妖怪をみせてしまう〟紅い眼の力により隔離されて生きてきた椿。19の秋「俺の眼になれ」伝説上の陰陽師《鬼一法眼》の末裔 清十郎と出会う。その言葉の意味は…!? 




黒の着物に葡萄色の羽織を着て


端整な顔立ちの青年は


三人の側近と妖怪達を引き連れ


悪しき物の前に現れる



そして


その傍らにはいつも


息を飲むほどに美しい娘がいた



その娘は


燃え盛る炎のように


空を染め上げる夕焼けのように



白い雪に映える椿のように






それは紅い眼をしていた――








※度々前の方も、大きく書き換えていることがあります。

ご了承ください

 つたないところもございますが

温かく見守ってくださると嬉しいです