【いかにして呪いは放たれたのか】
かつてこの地には、赤き龍と一人の王子がいた
種族を超えて酒を酌み交わす仲だった一匹と一人はとても仲が良かったが、ある日王子の父である国王が殺されてしまう
軍事クーデターの影響で次期国王の座を手にした王子は莫大な金や権力に押し潰されてしまい、「心優しい青年は」やがて「獰猛な目つきをした若き国王」へと変わってしまった
そんな国王を心配する龍の心もよそに国王は龍を殺してしまう
かつての友に裏切られた龍の流した紅涙は王家一族に呪いを与え
代々、赤瞳の死を招く赤子が生まれるようになったという
この物語は、死神と呼ばれた姫君と
ヴァローンという騎士の物語である