愛する人を奪われて鬼になった紅。忘れらないために己を憎ませる竜神。その森の存在を脅かそうとする人間達を静かに見守る命。それぞれ三人の物語。

 

今まで別々に載せていた、爪紅・雨夜の月・命の森を一まとめにしました。

 

元々、この作品は和風3部作みたいな感じで、愛をテーマに書き上げました。



爪紅-つまくれない-


愛する人を失った悲しみに、本当の鬼になってしまった女性、紅。



雨夜の月-あまよのつき-


人ではないことを知りながら、龍神を愛した珊瑚と、身勝手な人間という生き物を愛おしく思い続け、彼らのそばに在り続けるために、自らを憎ませた竜神。



命の森-みことのもり-


自分達のことを忘れ、その森を脅かそうとする人間達を、静かに見守る少女、命。