もう本当は会ってる。なのに、彼らは“実物”の想い人を見た事がないと言う。ーー一度も会えないような人に恋をした、少年と少女の両片想いの中編小説。
気づいた時には、もう、彼の背中は私の肩を通過していた。
二度と会えないような人に、恋なんかするんじゃなかった。
(短編集です)