「パルミアの宝石 風の街道」1(ACT-1~4)

作者nyan

ここは『フェーヌ』と呼ばれる地球外の世界。
四つの月を抱く世界で、伝説の「パルミアの宝石」と出会い、数奇な運命に放浪される冒険者たちの物語である。


<創世伝説>

偉大にして唯一なる宇宙の命ヴァルバを讃えん


ヴァルバ目覚めし時『覇炎王』生まれ

ヴァルバ眠りし時『聖天王』生まれ

ヴァルバまどろみし時『精霊王』生れん


三神混沌より光闇を分かつ

光より『誕生』、闇より『死』現れ

三神の影より闇の支配者『影王』現る


神々ヴァルバの右目より三つ星創り給う

『フィネス』『ファライ』『フェーヌ』となる

精霊王、三つ星に光闇与え命を育む物とする

残る三神、生命に祝福を得さす

覇炎王、情熱と正義を与え

聖天王、叡智と慈愛を与え

影王、守護と推量を与え

命、人となり大地に満つる


光の七神現れ、星々の守護となる

したが精霊王、闇に育まれし悪しき物に命与えず

神々悪しき命、闇に封じんとす


影王憤り、闇の物より『魔』を生み

地上に守護と推量、悪しき作用をなし

かくして世は乱れん……



これは「フェーヌ」に生きる若き冒険者たちが出会い、導かれ、そして自らの新しい運命を綴る物語である。