私が出逢ったのは透明で、儚くて、夢の世界の住人のような、そんな不思議な、とても不思議なひとだった。

    








        これは、私の昔の話し












「ねえ、この世界は何色にみえる?」






                    「灰色」






「じゃあ、僕は何色?」






                   「…透明」















     あの頃の君に、もう一度あいたい