遠野ましろ

ホントは冗談じゃないからね
SF×視点切替え? ピーマンと人参をセットで出されたようなもん。眉を潜めたというのにどうよ、キンプラ。

むしろトリコにされたじゃないですか。(むしろの意味が分からないし)

胸苦しさ重苦しさをキャラのギャグな掛け合いで軽妙に調理されるとは。嫉妬を覚える手腕。

実は壮大な愛の物語。僕が守ると誓ったキンの覚悟、待ち続けたプラのひたむきさ、見守るハカセやグランドマザーの愛。

尚、私が大方の視点切替えを嫌うのは、美味しい所を他者に持ってかせる説得力が皆無な故。一人称女視点が突如終盤で男視点とかね?
本作は違う。例えばP.236~のハカセ目線。泣く。読めて良かった本当に。

SFはカナ乱発と作者の知識披露で置いてきぼりを食らう事暫しだが、このように読み易く料理した功績は大きい。
切なさを彷彿とさせる冒頭、鼓動速まらす惑星の描写、するする世界に入り込ませる。頁辺りの文字数と地文を抑えたのもその要因。

でね、そこのお嬢さん。ヤキトリエピもイイけど他も落としちゃ駄目よ。レビュータイトルは名台詞。

でね。折角の快作ですから、残る誤字&目次の数字は修正を>作者様。