二人でさえいられれば幸せな彼女が出会ったのは悲しい瞳の彼。
吸血鬼/双子/ミステリアス/血





ひらひら、桜は散る。





散って、落ちて、踏まれる。





それくらい儚く、呆気なく。



周囲の命は奪われた。



なんで、私なの?



なぜ私ばかり失うの?



何度そう問うただろう。




「こんなもん、いらない」







そう言ったのは、確かに私だ。