幼なじみの隼人の突然の死に、深く傷つく紗羅。その日の夜から紗羅は不思議な夢を見るようになる。それは、素直になれない隼人の本当の恋心を知る鍵となるものだった。
2016年、冬。
私は、幼なじみを亡くした。
一番の理解者で、
一番の男友達で、
一番気が合って、
ずっと好きだった人。
「隼人…」
私に残ったのは、大好きな人を亡くした悲しみと、気持ちを伝えなかった後悔。
そんなとき、私は夢の中でとある小さな男の子と出会う。
…その出会いが引き金となり、隠された真実が紡ぎ出されることになるとも知らずに。