月城零は非の打ち所のない完璧な美女だ。双子の妹、月城唯はそんな彼女に陰湿ないじめを受けていた。唯はその姉が裏社会の人間と繋がっている事を知り――。




 そいつは言った。



「賢者は人間であり、愚者は人間だ」





 美しいそいつは相変わらず綺麗だった。



「――君も私も、そんなに変わらないのよね」





 ――俺達の人生を狂わせたそいつは悪魔だった。











◇Attention◇

この作品には倫理的な表現を逸脱したものがあります。

特に犯罪といったものを多く取り扱っています。

性行為を匂わす表現を含んでいます。

なお、この作品の登場人物または団体は全てフィクションなので悪しからず。