私を籠の中から連れ出してくれるのは
「お前が俺に惚れてなくたって、俺はお前を逃さない。お前の運命はあの時から決まってんだ」
気高く強引な獅子か、
「お前は何も心配しなくていい。安心しろ、惚れた女は命に代えても守る」
美しき無口な龍か、
「お前のためならなんでもするぜ?例えそれがどんなにーー…汚ぇことでもな」
計算高き自由な鷲か、
「あの時断らなかったら、本当はアイツの役目は俺だったのにって……今更後悔してる」
誇り高く孤独な虎か、
「貴方のためなら、どうなっても構わない。好きに使え。俺は全てを捧げると、誓ったはずだ」
忠誠を誓う一途な狼か。
美しい獣たち。
みんなから恐れられている彼らは
私にだけ、そっと微笑む。
獣たちよ
準備はいいか。
銃を持て
剣を抜け
そして牙を剥け。
私たちは傷つけ合いながら、愛を知る。