雨が止んだ後、君に出会った。君はひねくれもののくせにやけに素直で優しく笑うもんだからタチが悪い。まあ大好きだけど。でもこの恋は叶わないね。だって君は幽霊だから。
「世界ってすごく汚いよね。」
「でも美雨の涙は世界一綺麗だと思う。」
「ねえ、美雨。僕の名を呼んで?」
今日から君に、
「何度でも呼ぶ。だからっ!…」
出会った君は、幽霊でした。