雪風

独特の余韻
――暗い暗い闇の底から、誰かに呼ばれた気がして、彼女はゆっくりと重い瞼を開けた。

その先に見えたのは……。


静かに静かに語られる深い愛と狂気。

わずか10ページの中にこれほどの空気を作り出せる作者様の筆力は、お見事、の一言です。

彼女の瞳に凝縮して映し出されている、彼の大きな存在とその理由。

それだけが、すべての世界。

ネタバレを避けたいので、あまり余計なことは言いたくありません。

いえ、言い表すべき言葉を持たない、というのが正しいでしょうか。

歪んだ深い闇と共に描かれるゾッとするほど透明な純愛。



あとは、ご自身の目で、その世界を感じてみてください。