天狗の弟子になり、厳しい修行に耐え抜いて逞しく成長した葛木光明(かつらぎ こうめい)。
天狗や寺の住職、槍の師匠の梅胤(ばいいん)や、符術の師匠である妙安(みょうあん)に見送られ、旅に出た彼は、途中で知り合った、鎌鼬の樹(たつき)武(たける)凜(りん)、妖狐の仙(せん)、けらけら女の恵美(えみ)座敷童の依子(よりこ)、垢舐めの清(きよ)、そして江戸で出会った、水妖の悟洪(ごこう)、運外鏡の鏡の翁、山本五郎左衛門(やまもとごろうざえもん)、兄弟子である、鴉天狗の天丸(てんまる)達と共に、皆生村を立ち上げる。
南町奉行所の同心である、上沼誠一郎(かみぬま せいいちろう)や岡っ引きの丸太郎(まるたろう)、与力の盛岡高之助(もりおか こうのすけ)。
身分を隠し、田川新三郎(たがわ しんざぶろう)と言う名を使い、江戸で暗躍している将軍の助けも借り、生活を続ける彼らの前に、新たな出会いと試練が訪れる。