今宵もあなたと誓いのキスを。

作者ひみ

「……さあ、今宵は何を願う?」

その言葉はいつも私を変にさせるの。

私はそう、あなたに縛られている囚われのお姫様。

深く深く、私はあなたに墜ちていく。


――……あなたの言葉は蜜より甘くて、そして、とても残酷で………。





―――もう駄目だとわかっているのに、どうしても離れられないの……。






………離れないで。もう少しだけ、繋がっていて。








「……さあ、今宵は何を願う?」