紫煙の行方

作者陽菜






「留年の道かそれを避けるただ一つの道を選ぶかは貴方次第ですよ」



男はにやついた笑みを浮かべて静かに言った




俺はこの時まだ知らなかった



男のこの一言がやがて自分の運命を大きく変えることになるとは――…