友達とは違った。

作者あーちぱ

同じマンションの下の階に住むたっちゃん。
ずっと幼馴染と思っていた。
気付くのにいったい何年かかっただろう。
もうこの気持ち、抑えられない。



「もーか!!起きなさい!」



朝からお母さんの怒鳴り声を受けながらベットから起き上がる。

私、藤原桃香(ふじわらももか)。

いたって普通の高校1年生。


通称‘もーか’。


部活動には入っておらず、平凡に毎日を送っている。

頑張って偏差値60の高校に受かったものの同じ中学の子だらけで中学のころとは特に変わったことはない。


髪を下でふたつに結い、制服を着て全身鏡の前に立つ。

この153cmの小さな身長はもう見飽きたものだ。



「いってきます」


玄関をでるといつも通りたっちゃんと里樹と直樹が待っていてくれた。


篠原達也(しのはらたつや)。

通称‘たっちゃん’。


柏木里樹(かしわぎりじゅ)。

通称‘里樹’。


斉藤直樹(さいとうなおき)。

通称‘直樹’。


たっちゃんは同じマンションの下の階に住む。

小学校のころからの幼馴染だ。

単なる仲がいいだけで恋愛感情なんてない。


里樹本当に信用できる親友。


里樹と直樹は中学2年のころから付き合っている。

羨ましい限りだ。