施設で育てられた真理。真理はある事件のせいで感情がなくなってしまた。そんな、無感情な真理に恋した1人の男、芥川健人(あくたがわ けんと)と真理の恋物語。
『真理…ごめんなさいね…私のせいで貴方には自由がない、これで許してとは言わない…だから酷いお父さんだったけどうらまないでね…こんな母親でごめんなさい』
駕籠の中にいる赤子に一人の女がそう語りかける。
赤子はその言葉の意味がわかるかのようにニッコリとわらった。
その日は雨が降っていた。
ザーザーと、まるで母親の気持ちを表す雨が…