秘密の話

作者粉雪

居候女子とお人好しの恋愛談、。

「すみません。」


足下に誰か知らない人が転がっている気がする。


「すみません…、一晩だけ、止めてください。」


黒い粗大ごみのように転がっている人は笑顔で話しかけてきた。


『君、女なのに男の家に軽々しく入ろうとしちゃ、駄目でしょ。』




「何でしょうね…勘ですよ。」





いま思えば、彼女が彼女で良かったと思う。