『むしろいつ暴走したのか教えてくれ。』雰囲気凶悪犯男子と『あなた、わたしのものよ。』 猫系お嬢様。


ツキノソラ









「ごめん。」



放つ言葉さえ届かずに消えていく



それは哀しいから



私はこの秘密を永遠に守ろう





「だから、暴走族じゃ無い。」




「嫌、確実にお前の顔が原因だろ。」



……え?





裸足で踏み込んだその場所では




時間は驚くほど温かく緩やかに過ぎる





「ごめんなさい、ありがとう。」




どうか、ーー届けて。