憧れの人気作家の三枝弘彰。配属された編集部で連載の契約が取れたら担当に押してやる、そう唆された私。軽い気持ちで行った作家の行きつけの店で出会ったのは…


その店の扉はシンプルな木の扉だった。


ただ、それは安っぽい合板なんかじゃなくて本物の木。


扉の横にある機械にカードをかざすと、カチリと音を立てて鍵があく。


一見さんお断りの会員制のバーだと言う。


一歩足を踏み入れれば、まるで深い海の底にいるようだ。


薄暗い照明。


周りを取り囲む大きな水槽。


その水槽の中には色とりどりの魚たち。




私があの人にあったのは、『ラグーン』でだった。











いつも読んでくださっている皆さん、それから初めて読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

いつか書こうと思っていた続きをちょっと書いてみました。

あいかわらず書くのが遅いので時々の更新ですが、気が向いたら読んでください。 なごみ