無垢な瞳で嘘をつく

作者蒼羽

その少女に触れた者は、不幸になる。


ある者は、少女の頭を撫でたばかりに、次の日事故で片手を失った。


またある者は、少女に頬をキスされたばかりに、謎の病にかかり、顏が醜く変形した。


え?そんなの偶然?


いやいや、何十回何百回と似たようなことが起きれば、『偶然』は『必然』となる。


だからこそ、少女は嘆くのだ。


「どうして…?」


優しく、素直で、愛らしい…呪われた少女。


彼女は果たして…