「何?お前死にてえの?」侵入禁止の屋上に“カレ”はいた。僕はとんでもない悪魔に捕まった――……
「此処にそんな顔でいるってことは、自殺でもすんの?」
侵入禁止の屋上に“カレ”はいた。
「足掻いて、足掻いて、もうダメだ、とか思ってんならいいけどさ、てめーみたいに足掻きもしないで死のうなんてするやつは嫌いだなァ」
そう言い、カレは嘲笑う。
「なァ、足掻けるだけ足掻こうぜ、センセ?」
とんだ悪魔に俺は捕まった。
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