「3000年に産まれる子供は、日本を滅ぼす――」これは、そんな噂が流れた3000年代を、31世紀を生きた少年少女の物語である。
「3000年に産まれる子供は、後に日本を滅ぼすだろう」
少女たちが産まれる直前、誰かがそんな噂を流した。
人々は自分の子が日本を滅ぼしてしまうことを恐れたので、3000年に生まれた子供は100人足らずだった。
彼女らはそれは元気に産まれてきたのだ。後に、自分達の身にかかる不幸など知らずに…
これは、周りの人々に恐れられ、自分達も人々のことを恐れながら、3000年代を生きた少年少女の物語である。