名前もつけられなかったあの時の気持ちに、名前の付いた夜を。あの時募らせた、小さな想いを届けた夜を。ふたりの目線から描く、二夜の短編小説。
掴みたい。
触れたい。
覗き込みたい。
全部全部、
感じてみたいーーー
/ 2月7日 『夜空』
届くだろうか。
私の指先は、
少しでもあの空に、
彼に、
近づけることが
できるのだろうか。
/ 2月14日 『星座』
少しの勇気も出せなかった
名前さえもつけられなかった
あの頃を変えるのは
たった一夜
偶然にも繋がったふたつの光
これは、ふたりの目線から紡ぐ
恋の話し。