女帝・ド・ジャポン

ひきこまれた!
キャラクターの書き分けが絶妙でそれぞれが現実にいそうなタイプ。
思わず感情移入してしまいました。

登場人物の一人一人に良い所もあって悪い所もある。実に人間臭い。

小説だから書き手はついつい完璧超人を登場させがちですが、人間臭さが作品にリアリティを持たせます。

ただハヤテが涼を疎む理由が最後まで明確にされなかったのが心残りです。
小悪魔なのは実はミズキではなく、ハヤテの方……?

読み手に尾を引くというか、読後感に何とも言えない余韻を残す手腕は見事!