貴方が教えてくれたこと【完】

作者咲希

高2の夏から付き合い始めた美春と涼太。
順風満帆な恋に思えたけど、時折見せる涼太の寂しそうなカオが気になって…
あの頃、ずっと一緒にいられると信じてた。



「もしも生まれ変わっても

また、俺のことを選んでくれる?」



「ずっと一緒って約束したのにごめん。

だけどお願い、俺を許して」



「愛してくれてありがとう…」



あなたと出会えてなかったら


この気持ちの意味を、知ることはできなかったよ



そばにいるだけで胸が弾んだり


声を聞くだけで頭が真っ白になったり


意味もなく胸がしめつけられたり




これを恋っていうんだって…



「 幸せってさ

他の誰かが決めるものじゃないよ」



貴方が教えてくれた



「俺は美春と出会えて幸せだったよ」



あなたと出会えて、良かった