私には何故かこんな力があった…
昔から……
もう、夕日が沈としている公園で私はベンチに座っていた。
私はただぼうっと夕日を眺めてた。
でも、頭の中ではこんな事を考えてる。
ーあぁ、このサンセットパークで恋人と手を繋いで一緒に微笑みながら歩きたいな…。
そして恋人は私の名前を囁くように呼ぶの。
「小聖…。」
そこまで考えていると帰りのチャイムが鳴った。
「っ!」
その音にはっと我にかえって私はまた自分の想像世界に入り込んでいたのだと気づく。
私は腥月愛小聖(せいるあこさと)
今のように自分の妄想や想像世界に入ってしまうことが大きい。
でもこれは私の趣味だから変だとは思わない。
それに私は自分でいうのもなんだけれど不思議な力を持ってる。
それはねー
「あら…?」
私はふと辺りを見回したら私の座っているベンチと逆側のベンチに女の子が座っていた。
よく見てみると何か悲しんでいる様に見える。
…ごめんなさいね、私の力のことは後に話すね。
私は彼女に話しかける。
「…なにかお困り……?」