ある雨の日にブラザーくんと歩いていると
「未来の地球にご案内しましょうか?」
と背の高い男に声をかけられ
返事もしていないのに
「行きましょう」と言われ
その男がパチンと指を鳴らすと
地下へ続く階段が現れた
断る理由もなく私達は地底へと進んだ
着いた先は真っ白い壁に
血のような赤いスプレーでの
意味不明の暗号の落書きだらけの部屋だった
立っていると無表情で冷たい目の兵士が来て
「あっちに行くんだろ?」と低い声で言われ
「そろそろだな」と背の高い男が私達に言い
目がチカチカする程に真っ赤な板が
並べられている通路の先に行き着くと
その先に枯れ果てた泉があり男は言った
「地球はあと何年持つかな…?」
===
極華ちゃんは、実験が大好きないつも白衣を着た妹です。ブラザーくんにいじわるをすることもありますが、それは悪い考えを改めさせる為。とっても正義感の強い妹です。