極華(きょくか)ちゃん【完】

作者ぽえむ

私もブラザーくんのことは好きさ……。

ある雨の日にブラザーくんと歩いていると

「未来の地球にご案内しましょうか?」

と背の高い男に声をかけられ


返事もしていないのに

「行きましょう」と言われ

その男がパチンと指を鳴らすと


地下へ続く階段が現れた

断る理由もなく私達は地底へと進んだ


着いた先は真っ白い壁に

血のような赤いスプレーでの

意味不明の暗号の落書きだらけの部屋だった


立っていると無表情で冷たい目の兵士が来て

「あっちに行くんだろ?」と低い声で言われ

「そろそろだな」と背の高い男が私達に言い


目がチカチカする程に真っ赤な板が

並べられている通路の先に行き着くと


その先に枯れ果てた泉があり男は言った

「地球はあと何年持つかな…?」


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極華ちゃんは、実験が大好きないつも白衣を着た妹です。ブラザーくんにいじわるをすることもありますが、それは悪い考えを改めさせる為。とっても正義感の強い妹です。