冷華(れいか)ちゃん【完】

作者ぽえむ

私はニーヤのこと、ちょっとは好きかもね。

いたずら好きの妖精が、もしも魔法をかけて

私の声を誰かの声に変えてくれて

「一度だけ誰かに電話していいよ」って言ったら


……私は誰の声で誰に電話をする?


パパの声に変えてママに

「冷華の小遣いを増やしてやれよ」って言う?


それとも……なぁんて、そんな有り得ない空想を

夏の午後、頬杖をつきながらボンヤリ考えた


……けれど、やっぱり1番は大嫌いなニーヤの、

いつもバカな話しで笑ってる男友達の声になって


「冷華のこと、お前どう思う?」なんて、

さりげない感じで訊いてみたい


……言う時にわざとらしくならないようにさ!


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冷華ちゃんは、いつもつい冷たい態度をとってしまうけれど、本当はニーヤのことが大好きな女の子。SFが好きで、ニーヤと宇宙旅行をする物語を書いています。