「――ずっと待ってるんだ、この丘で。約束をした女の子を」
物語は幼馴染だというある男の子の一言から始まる。幼い頃の記憶を失った花は、高校生活の中で事実を知る。


無くしてしまった、大切な恋の手紙。


それは、忘れていた彼と自分を繋げていた唯一の宝物。


私は手紙を持っていたことさえ、もう覚えていない――



「――ずっと待ってるんだ、この丘で。


約束をした女の子を」