どこにも行けない彼女のあまりにも残酷な日々。そこに僅かに射し込んだ光は、やがて彼女を優しく包んだ。
『君を忘れる、その時は。ーーーーー、』
彼が何と言ったのか、わたしには聞こえなかった。
けれど、
彼が笑っていたから。わたしも笑っていただろうし。
優しい彼が、ひどい言葉を続けたとも思えないから。
聞こえなくても、もう、怖くなかった。
フィクションです。実在の団体・人物とは関係ありません。病気の症状等は個人差もあり全てが当てはまるものではありません。
※11/1完結しましたが、修正中です。