生まれて初めてのカイロボ。文章力は皆無ですが生暖かい目で見てください。機能にまだ慣れていませんが前編(のはずです)。春のカイロボのお話。

「はい、それでは次の会議までによろしくお願いします。」

補佐官はそう言って執務室を後にした。パタン、とドアが静かに閉まった。

「ふぅ。最近は会議や書類仕事ばかり、体が訛ってしまいそうだな。」

そう呟きカイは丁寧に書類をまとめ始める。任務報告のものから国家管理のものまで、重要度も様々な書類が机をいっぱいにした。

「この辺りから整理をしていこう。えっと…」

椅子に座り、1枚の書類を手に取った。その書類にはとある下町で事件が発生。器物損壊罪が諸々…犯人の服装は聖騎士団とそっくりなもので髪型はカイに酷似していた…などと書かれてあった。鬱々たる表情でその書類に目を通す。このような事件記録を見るのは何度目だろうか、ため息をついてしまう。こんなに忙しい時期に…と項垂れてしまった。

「せめて少しでも仕事は楽にならないものか…ふあぁ…」

あくびが出てしまう。忙しさのあまりここ最近はまともな睡眠さえ取れていなかった。

仕事を進めていくにつれて睡魔が襲う。うとうとと眠りに落ちてしまいそうなそのときだった。


ガタンッ!


窓の方で大きな音が鳴った。鍵が破損したような音だ。その大きな音とともに窓から誰かが部屋に身を乗り出してきた。

「なっ…何だ?!」

眠りかけていたカイはすぐさま視線を窓のほうに向けた。窓のスグ横にはパッパッ、と服の汚れを落とすロボカイが立っていたのだった。

「おまえは…何故こんな所に!私に何の用だ!」

睡魔を忘れ、カイは怒気を荒らげる。ロボカイはそんなカイに全く動じずパタパタの楽しそうに部屋を走り回った。

「用モ何モ、任務ダ。駄目博士ガ新タナでーたヲ欲シガッテイテナ、紳士ナワシガでーた収集ヲシテイルンダゾ」

そういいながらカイの机に目をやった。

「ナンダコノ紙切レハ?コレハ駄目おりじなるノ任務ナノカ?」

バラバラと丁寧に分けていた書類を見ている。きっと意味は分かっていないのだがつまらなさそうにしていた。

「任務…というか仕事だ。私は今仕事に追われていてな、貴方の相手をしている時間はないんだ。今すぐにでも出て行ってもらえないか?」

「ダカラ任務ニ来タッツッテンダロ。ワザワザ来テヤッテンノニ帰レトハ何事ダ。」

「訳の分からないことを…とにかく出て言ってください。私は勤務に戻らなければいけませんから」

「ム…コンナ仕事仕事ニシカ脳ガ無イヤツノでーたヲ収拾シタトコロデ利益ガナイ気ガシテキタ…」

「だからもういいでしょう…早く出て言ってくださ…え?」

「ソウトナッタラ収集シガイノアルでーたヲ作ルシカナイナ!行クゾ!駄目おりじなる!」

そういってロボカイはカイの手をぎゅっと握った。

「な…何するんですか!ちょっと!」