まりか
まるで涙のような愛
奏多が美奈に捧ぐ愛は、ただひたすらにまっすぐで、透明で、あたたかくて、まるで"涙"のようだと思いました。だけど、悲しみから流す涙は少なくて、きっと美奈がありがとうと奏多に伝えるたびに、夜眠ることを拒んででも奏多を覚えていようとするたびに、美奈が美奈であることにかわりはないと感じるたびに、愛しさが溢れて流す涙のほうが多いのではないかと思いました。もし、いつか美奈にすべてを忘れてしまう日が訪れても、美奈のあいだに起こることすべてをちゃんと奏多が覚えててくれる、忘れないでいてくれる。その愛がかたちとなって、絶対に心に記憶されていく。だから、2人が永遠に幸せでありますように。
15分の幸せをずっとずっと刻み続けることができますように。