小泉秋歩

本格派・現代バトルアクションファンタジー!
長く美しい黒髪を血で濡らしつつ、女子高生・月島七瀬は、闇の中を孤独に戦う。
向かう敵はヒトに非ず。悪意に満ちた、とてつもなく強大な力を持つ「魔物」。
携える武器は長銃・ロンギヌス。
彼女が戦う理由はただひとつ。
それは■■を消去(デリート)すること――

現代日本を舞台とした、王道バトルファンタジーです。
短く設けられた「序章」がいわばこの小説の世界観を説明するチュートリアル的な位置付けにあって、それに続く本編は「空野陽」というごく普通の男子高校生の視点から描かれています。
まずこのチュートリアルが謎めいた雰囲気いっぱいで、読者の興味をぐっと惹きつける良い効果をもたらしています。
「ボーイ・ミーツ・ガール」のスタイルで始まる本編は、七瀬を守ろうとする陽の成長物語でもあり、何度も何度も挫けながら、それでも立ち上がり戦おうとする主人公達の姿にハラハラさせられつつも応援したくなってしまいます。

硬派で直球勝負なファンタジーがお好きな方にオススメ!
美しく寡黙な少女が巨大な銃を掲げつつ凄惨な戦いに挑む、というシチュエーションに萌える!という方もどうぞ(笑)